2007年8月 (アルファベット順に並んでいます)

 


Angraecum Longiscott 'Lea'
(superbum x scottianum)


今から15年前に入手した株です。親株の上から軟腐病が入り、切り落とした下から2本の芽が出てそれを育てた株です。


 

中島 孝文

 


 

 Arachnis grandisepala


別名スパイダーオーキッドの通り、蜘蛛が足を広げたようなユニークな 花を多数咲きます。花命も長く暫く楽しめます。 栽培はバンダに準じた環境で栽培しています。


品川 昭男

 


 

 Brassolaeliocattleya Tetradip

(Lc.Bonanza x B.nodosa)

この株は3~4年前に藤ラン花から花の形がめずらしいと思って購入したものですが、栽培は普 通のカトレヤと同じです。開花から2日くらいは赤がきれいなのですが、すぐ薄くなってしまうのが ちょっと惜しいですね。もう少し大株にするようがんばります。


伊藤 勝朗

 


Bulbophyllum pulmatum

出品花は Bulb. pulmatum Yellow Type として入手しましたが、 最近になって Bulb. thiurum と改名されたようです。 花は Bulbophyllum 特有の香りもなく、育て易い固体です!


 

品川 昭男

 

 


Cattleya nobilior fma.amaliae 'Ayumi'

’ピーチボーイ’のシブリングです。初花が2輪でとても良い花でしたがその後輪数が多く付くと花が小さくなってしましました。


 

中島 孝文

 


Cattleya violacea 'Muse'

今から18年前に購入した株ですが、作りずらいところがあり毎年は咲いてくれません。


 

中島 孝文

 

 


 Cattleya Ward Helphingstein 'Derby City'

(Chamberlainiana x Antigo)

この株は藤沼さんから購入しました。独特の光沢のある中輪花でクラスター咲きがよくお気に入りの一株です。


金沢 久江

 


Cleisocentron merrillianum

本種はボルネオの標高1000m前後に自生している他、アジアの各地でも見られる様です。暑 さ寒さに耐性があって栽培は容易ですが、調子が出るまで成長が遅い傾向があります。前回 は冬に咲いた様な気がします。夏は初めてで不定期咲きなのか未だ解りません。花穂が沢山 出れば良さがあるので育ててみます。今は小型ですが何れ背が高くなるような気がします。  


 

海保 恵亮

 


Dendrobium bronckartii

通常Den.bronckartii の開花は3月から5月頃とされてい ますが、文献では6,7,8月の開花もレポートされていま す。まさにこの個体は毎年7月~8月に咲いており、今年 は、兄弟株が先月7月初めに・本株が約一月遅れの8月 初の開花です。多分原生地気候特性かと思います(本 株はベトナム系業者から購入したものです)。花が今頃 ようやくですから新芽も未だしで、これから夏最中に新芽 が見えて、秋から初冬に掛けて伸びるでしょう。購入当 初は、草姿からthyrsiflorum と略同じ管理で良いのでは と思っていたのですが、どうもかなり違うようなので、ここ 数年秋冬の管理を半熱帯低地系のような感じでやって いました。改めて原生地気象情報を引いて見ると、冬の 最低温度と湿度がかなり高く、また夏の雨量はさほど多 くなく、更に、秋から初冬に掛けての雨量は相当高い(一 年で最も多い)となっていました。花の色・各花の大きさ・ 房の長さなど華やかで気に入っています。唯一の難点 はなかなか一度に咲いてくれないと云う事でしょうか。


 

圓山 勝夫

 


Encyclia vitellina

この株は昨年の見学かいで手に入れた株です メキシコ.グアテマラの標高1500~2600mに自生する着生種です 私は夏は冷房温室で最低20度で栽培しています 夏咲きですが1か月以上花持ちします。


内藤 季完

Eria ornata

この花は非常に地味な花です。 きれいな朱赤はホウと呼ばれます。 葉が赤くなるような強光に当てると咲きやすいそうです。ただ根が伸び放題に伸びるので、散水も必要かも? この株は多田さんの遺株です。 もう1株 齋藤 保さんのところから来た株もあります。


古阪 芳郎

Grammatophyllum scriptum

グラマトフィラムは、木の高いところに着生しているとの話を聞き、木の高い所の日照は強いはず なので、4月中旬からサンルーム内に取り込むまでは直射の下で栽培している。夏になって西日 が当たっても、葉焼けをすることなく元気に新芽も出してくれている。サンルームに取り込むまで にこの新芽を大きく育てることになる。サンルーム内に取り込んでからは、日差しの少ない所でひ たすら春を待つことになる。このような栽培環境でも育ってくれている株に強さを感じる。


 

成田 光一

 

 


Jumellea filicornoides

春から秋にかけては、カトレア類より幾分遮光を強くするため、我が家では木蓮の木の下に吊るして栽培している。
私はこの花を眺めていると「左右に髭を張った人の顔」を連想してしまうものであるが、そう思うのは私だけだろうか?


 

成田 光一

 


Laelia lucasiana



 

---

 

 


Laelia Rubin
(sincorana x purpurata)

花の形が sincorana に似てベタとした形です。不定期咲きですが暖かい時期に咲いたほうが花が大きいです。


 

金沢 久江

 


Laeliocattleya Mini Purple fma.coerulea
(L.pumila x C.walkeriana)

還暦の祝いに伊豆長岡の温泉に子供に連れていってもらった時に当地の蘭屋さんで咲いているのを見かけ購入しました。 2004年の新宿御苑蘭展で、全蘭の櫻庭さんが環境大臣賞を受けた株を見てきれいだなと思いました。 あの株には花容も花色もかないませんが、夏に咲いた花としては、マズマズの色だと思います。


 

古阪 芳郎

 


Oberonia sp.



--- 

 


Oncidium Moon Shadow 'Tiger Tail'
(Hornet x Big Bee)

以前この例会にてどなたか出品されたとき、黄色と黒のコントラストがよく、何とか手に入れたいと思い 今年のドームにて求めたものです。株自体はまだ小さく輪数も少ないので今後大事に育てながら、大株に して行きたい。



伊藤 彬 

 


(niveum x rothschildianum)

東京ドームでイギリスのラトクリフオーキッドで苗で買ったものです、ブラキとポリアンサの交配 で、白地に褐色の筋が美しく浮き出る花です。真夏に咲き花期も長く、色合いも夏に涼しげで す。



原口 勇二 

 


 Paphiopedilum Wossner Vietnam Love

(micranthum x vietnamense)

この株は、ミクランサムとベトナメンセの交配です。購入時は確か2,3年前だと思いますが、実はあまり記憶がないのです。それぐらい気負いこんで購入したものではなかったわけです。 ベトナメンセは、デレナティーと同じような花です。ミクランサムとデレナティーの交配がマジックランタンですから、傾向は同じようですが、ミクランサムの特徴がより強く出ているようです。  写真は、初花で、残念ながら例会時はまだ開ききっていない状態でした。その後満開になった時は、小さな株に比べ大きな花で驚きでした。 多分この交配は、各地で立派な花を咲かせているのではないでしょうか。私の株も来年、再来年が楽しみです。


増永 隆司

 


Pescoranthes Cosmo-Lehman
'Violet Queen'

(Cnths.discolor x Pes.lehmanii)


両親の長所を生かし欠点を補充した良い交配例だと思います。花形はレーマニーに似て色彩も良く、耐暑性はディスカラーの性質を受け継いでいるようです。不定期に咲きます。日本人好みの色で大変気に入っています。

                    海保 恵亮 

 


 Phalaenopsis vellina (violacea Borne Type)


ビオラセアですが、従来からボルネオタイプとマレータイプがあり、 ボルネオタイプは Phal.violacea fma.bellina として扱われて来ましたが、最近ボルネオタイプを独立種として Phal. bellina とするよう提唱されました。これによれば写真の上部2輪はボルネオタイプの花で Phal. bellina 左下1輪はマレータイプで Phal.violacea です。 (写真は2鉢を同時撮影しています。2株植えではありません。)


斉藤 保