2009年4月(アルファベット順に並んでいます)

 

 


Cattleya walkeriana

この株は3,4年前会員の原口さんに頂いた株で当時まだ花は見ていないと聞いていました。昨年から咲きはじ始めましたが、花上がりが、良くないように思います。


中島 文衛

 

 

 

 

 

 


Cattleya walkeriana coerulea 'Edward'

この株は一昨年に、斉藤 保さんから、いただいたものです。mericlone mutant で花の基株のバルブは径30mmを超えています。(右端のバルブ)花径も10cmを超えており、見ごたえがします。我が家にきて初花です。


古阪 芳郎

 

 

 

 


Dendrobium chlorostylum

2002年2月にベトナムの業者から購入したものです。原生地はベトナムの北部のようです。草姿・花とも Den.nobile と殆ど見分けがつきません。敢えて言うとすれば、バルブが少し細く扁平気味で花芽が出来る頃になるとバルブが屈折して萎れて来る・花は小振りだが花数が多い・花色は全体的にピンクがかって弁先がパープルピンク。文献では原生地区の高度が特定されていないので確かな栽培環境は言えないのですが、Den.nobile よりも若干マイルド(特に冬の湿度)の方が良いようです。入手後6年経過の昨シーズンまでは数バルブ各々に数輪しか咲かなかったのですが、今年は良く咲いてくれました。昨年2月の温室破壊事故のお陰かも知れません。


圓山 勝夫

 

 

 


Dendrobium pulcherum

この株1株で80cm四方を占めます。2株あり、この株のようにピンクを帯びるものと、クリーム黄色のものです。ブロッチがベルベット調で吸い込まれるような色です。花は落葉したバルブに付き、バルブが完成すると、冬期カラカラにすれば、花芽が付きやすくなります。また fma. album もあるようですが、普通種に比べ 弱く育てにくいようです。分布域はインド アッサム地方からネパール、ミャンマー、マレーシア、雲南の70~2200mと広域です。


古阪 芳郎

 

 

 

 


 Dendrobium thylsiflorum


花芽が3房あり、そのうちの1房が例会の約1週間程前に咲いてしまいました。花もちの短いこの品種で、残りの花房を咲かすのと早く咲いてしまった花房を散らないようにするのに苦労してデンドロビウム特集に間に合わせることができました。この株は、毎年山に上げて育てています。自宅で栽培するより、風通しもよく、日射量も多い環境に置くことで株は大きく伸び花房もたくさん付くのではと思っています。


成田 光一

 

 

 

 

 


Dendrobium tortile

私が蘭を始めて間もない頃、千葉蘭園にて求めたものです。濃色で園主さんの選別品とのことでしたが、たった1花茎でしたが咲いている株姿に一目惚れして、 無理を言って譲ってもらいました。その後、低温処理で霜に当ててしまい、かなり弱らせましたが、10年ほどかけて、ここまで挽回しました。花期長い点も気 に入っています。


鈴木 まゆ美

 

 

 

 

 


 Encyclia cordigera 'Hinomaru'


フレグランス部門へ出品した花です。栽培の条件でしょうか最近ステムが詰まって来ました。赤やアルバ系個体が普通のようです。花は兎も角、栽培は面白味がありません。


海保 恵亮

 

 

 

 

 

 


Epigeneium symbidioides

3年前、蘭園業者を訪問の際、ベンチの上で可愛い花がたくさん咲いているのを見て気に入り購入しました。この Epigeneium symbidioides は、スマトラ島、ジャワ島、フィリピンが自生地で原産地により花形、色の違いがあるようです。我家の温室の環境が気に入ったのか良く咲いてくれました。


長谷川 敏夫

 

 

 

 


 Guarianthe aurantiaca


この株は10年以上前に購入し、栽培が容易のせいか、かなり大株になりました。花はオレンジ色以外に赤、黄、白等有りますが、スポッとが入っているオレンジ系が好きですね。


伊藤 勝朗

 

 

 

 


Laelia splendida

この株は数年前に野口様より頂いたものですが、その時既にかなりの大株になっており花も良く咲いてくれます。この株は花径が他のSchomburgkia と比べてかなり短いので、小さな温室でも天井に届くこともなく、例会への持ち運びも楽なので助かっています。もう一つ株間が間延びしないので、大株に仕立てるのに適していると思っています。但し肝心な花色が薄いこと、それと花弁が細いので花が咲いたときにボリューム感に欠けるのが難点でしょうか。栽培は比較的簡単で、夏の間は屋外で直射光の下に置き、肥料も固形、液肥何でも沢山与えています。冬季でも余り乾かさず、常に湿った状態で管理しています。管理温度が低いと開花時期が遅れます。原生地では夏から冬にかけて開花するそうですが、私のところでは2月中旬に開花していたのですが年々開花時期が遅くなり今年は3月20日頃からの開花となりました。最後に本種はSchomburgkia属からLaelia属に分離されたと聞いています。


斉藤 保

 

 

 

 


 Paphiopedilum armeniacum


micranthum と同様、毎年確実に開花させるには、何か要領があるのでしょうか。あるいは原産地でも毎年は咲かないのかも知れません。カトレヤの季節物のように黙っていても勝手に咲くことはありません。栽培上で工夫の余地のある楽しい品種です。


海保 恵亮

 

 

 


 Paphiopedilum micranthum


私の持っている株の中ではベスト3に入る花を咲かせてくれます、それもそのはずで新里園芸で特別扱いされていた株を無理を言って別けて頂いたものです、栽培がもう少し上手くなれば花はもっともっと大きくなるのではないかと期待しています。


斉藤 保

 

 

 

 

 

 


 Paphiopedilum rothschildianum


幾分気難しい種類と聞いていますが、私の温室では多種よりも元気に育つようです。今回の花はステムが伸び始めたころに高温が続き、ステムが十分に伸びきらない状態で花の方が先に開花してしまい、その結果、花と花の感覚が狭まり団子状態の開花となりました。ステムが伸び始めたら温度管理が重要ですね。今後、教訓にします。


徳重 京畿

 

 


Renanthera Memoria Marie Kallian
(Merritt Island x John Tew)

昨年早めに表に出し、寒さに当たったため、下葉が落ちてしましましたが枯れることもなくオレンヂの綺麗な花が咲いてくれました。


金澤 久江

 

 

 

 



 Seidenfadenia mitrata


一属一種でしてミャンマー、タイの標高350m~1750mに自生する着生種です。又ミズゴケで鉢植は良くないようでして私はコルク付けとバークで籠植えにしていますがバークで籠植えの方が成績が良いみたいです。管理はカトレアと同じように栽培しています。


内藤 季完

 

 


Sophronitis coccinea

特別あつらえのポットにスゴイネを乗せてその上に株を乗せた孫亀状態で管理を始めて3年程でしょうか、何とか枯れずに生き残って今年は沢山花を咲かせてくれました。夏はやはり山上げ管理をしています。それでも残念ながら新しいリードが少しずつ小さくなっているような気がします。原因は潅水管理が間違っているのではないかと思っています。


斉藤 保

 


Sophronitis jongheana

これは、丁度3年前に友人から頂いた物です。去年は、何故か花芽を着けず、その分今年、沢山の花を着けてくれたようです。温室の窓側に置いてあり、昼間は温度が上がり、日照も強めで、夜は、温度が下がり、水もからめだったのが、大変良かったようです。この調子で、来年も開花させてみたいです。


鈴木 まゆ美