2008年4月(アルファベット順に並んでいます)

 


Arpophyllum giganteum

この株は本会の株市で10年前位に購入したものです。 毎年1リードくらいしか開花しませんでしたが、今年は6リード蕾を持ってくれました。 ただし、株は丈夫で新芽は毎年沢山付きますので、もう少し上手に育てればもっと花が付くのでしょうね。



伊藤 勝朗 

 

 

 


Cattleya intermedia fma.flamea

数年前のグロワーズコンテストの株です。orlata と flamea のシブリングで当り個体でしょうか。現在はシブリングが普通ですからあらゆる品種について言えますが、どのように変わった個体が出現しても交配種と同じです。自然種とは異なる人口種の世界だと思います。


海保 恵亮

 

 


Cattleya nobilior

この株は3~4年前に知人からいただいたもので、とても丈夫でバルブも良く増えます。この株はバックバルブから出た2本のリードに花が付きました。 冬場の管理は最低温度13℃~14℃、日中は30℃以上にもなりますが、とても良く生育しています。 私の経験に基づく栽培管理上の注意点は、冬場は出来る限り潅水を控える、月に1回、多くても2回程度、小さな芽が動き始めても直ぐには潅水しない。冬場に葉芽もしくは花芽が動くと水を欲しがるのではとつい潅水をしてしまいますが、必ずと言う位、新芽が腐ってしまいます。 3月過ぎて新芽が動いてきた場合は、直ぐに潅水しても問題は無いように思いますが、12月から2月いっぱいは、潅水は極力控えることをお勧めします。原生地は雨は降らなくとも、夜間に霧で株がびっしょになると聞きますがこれが曲者で、真冬に必要以上の潅水をして根をダメにするのではと、私は推察しています。 尚、異なる意見のある方はご意見をお聞かせ下さい。


斉藤 保

 Cattleya walkeriana 'Adonis'


この株は昨年株分けしたものを頂いたのですが、どういうわけか、開花時期が遅れてしまいました。 (普通は12~1月頃の開花だと思います。) tipoでは有名な個体ですが、普通に育てれば開花するようです。


伊藤 勝朗

 

 

 


Dendrobium bronckartii

この株は2001年の東京ドームの世界らん展で、「フューチャーオーキッド」から購入したもの。花芽は5房あったが1房は「シケ」てしまって4房になってしまった。 来年はもっと数を増やしたい。


成田 光一

 

 

 


Dendrobium dixanthum

入手してから3年が経ち、花も多く見られるようになりました。 新しいバルブが、良く増えてくれます。少しオレンジ色っぽい黄色い花が優しく咲きます。 花の時期と同時に新芽が出ますので、来年を思いどう育てるか、楽しみが膨らみます。



日高 宜之 

 


Dendrobium Fairy Flake 'Carmen'
(Red Fairy x Snowflake)

成長期、4月~6月までバイオゴールド固形1回、ハイポネックス液肥を1週間に1回あげています。交配種は矢張り肥料が好きなようですがやり過ぎでも何故か高芽は出にくいです。


村田 トシエ

 

 

 

 


 Dendrobium goldschmidtianum fma.album




金子 良司

 


Dendrobium hellwigianum

パプアニューギニア原産の高地に自生している種のため、 夏場は冷房温室もしくは山上げなどして管理する必要があります。 水が好きですので年間を通して水を切らさない事がポイントになります。 花色は個体差があり、掲載写真のような赤系やピンク系、白系、青系など色々あり綺麗です。



品川 昭男 

 


Dendrobium hildebrandii

この株は3年前に高芽をとっておいたものです。親株は焼けて、その株から子孫を残すべく一昨年にはたくさんの高芽を出しました。 Den. hildebrandii は シノニムで Den. signatum または Den. tortile var hildebrandi と呼ばれています。Den. signatum が多いのかな? 自生地はインド、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナムで海抜 300~1200mに着生しています。 冬から早春にかけて水と肥料は減らし、4月はじめより水と肥料を再開します。 花は落葉した茎の節に2~3花付けます。 花色には変化が多く、喉に紫色のブロッチをもつものがあるそうです。 茎はスラッとした紡錘形で 50cm くらいにのびます。


古阪 芳郎

 

 


 Dendrobium platycaulon


パプアニューギニア原産の比較的低地に自生している種のため、 夏越しに苦労することなく栽培が可能です。水が好きですので 休眠期でも極端に水を切らさない事がポイントになります。


品川 昭男

 

 


 Dendrobium teretifolium


蘭園でまさかDen属とは判らず珍しい花が咲いているのを観て購入しました。 栽培で注意する事は水やり方法で新芽が伸びるときに頭から水をやると腐ってしましますので株元にやるようにしています。又、温度を高く設定すると成長を止める事なく伸びてくれます。


堀 進

 

 

 

 


Dendrobium Yukidaruma 'King'
(Shiranami x Pinocchio)

10年位前に 小さな株を近くの花屋で求めました。4~5年前に株分けし、その中の2株を所有しています。 1株は約20度の温室にて管理したところ 2月中旬に見ごろを迎えました。  今回の出展株は、10度前後で冬越しさせたところ 4月上旬が見ごろになったようです。 管理温度をかえることにより開花時期を 2ヶ月変えられたので、今後の栽培管理の参 考にしようと思ってます。花は、一昔前の代り映えしない株ですが、私の所有するデンドロでは最大の大株です。


日下 正利

 


 Epigeneium lyonii


原種でフィリピンのルソン島1500m付近の高地に産し、中高温性、6年前国際園芸さんより3バルブ付を購入し、故松澤先生が3年前咲かせたのに魅せられて努力してみましたが暑さに弱いと聞き半日陰、風通しに留意しました。


山﨑 茂利三

 

 


Guarianthe skinneri 'Casa Luna'

この個体は先月の'Heiji Jacobs'より花は小さいですが、色は濃いですね。 株は丈夫ですのでもっと大株にしていこうと思っています。


伊藤 勝朗

 

 


Guarisophleya Ken Battle 'Gold Crown'
(S.crispata x Ctt.Confetti)

数年前に退会された方の株市で買った株です。毎年良く咲いてくれます。今も、遅く出た花芽が2本咲いています。黄色が鮮やかで大好きな花です。


村岡 スミヱ

 

 

 


 Ida Rikyu

(locusta x trifoliata)

フラスコから仕立てたので既に何個体か出品しました。京都の五島園芸の製品ですが 輪数が立つと仲々です。 美麗種を見過ぎて目がメタボリックになっている方々が多い飽食時代の品種ではないでしょうか。


海保 恵亮

 

 

 

 


 Lycaste campbellii


「Lyc. campbelliiはパナマ、コロンビア原産。この株は96年1月に購入したもので、この12年間、夏の暑さにも耐え、大株になってきました。私の知っている限りでは、リカステ原種の中で花が最も小さいものの一つです。また、Lyc. aromaticaと同様に、山上げをしたり、クーラーで冷やしたりせずに栽培できる種です。皆さんも挑戦してみてください。」


松井 紀夫

 

 

 


 Lycaste Fairy Gold

(aromatica x michelii)

この株は'05の東京ドーム世界蘭展でアボーオキットで買い求めた株です。 親は aromatica x michelii ですので作りやすい株です。鉢はなるべく小さいほうが良く咲きやすいようです。 香りは aromatica ほど無い見たいです


内藤 季完


michelii 自体 lasioglossa と cochleata の自然交配種です。

 

 

 


Lycaste Sun Spots
(Shoalhaven x Sunrise)

この株は海保さんより購入した2鉢の内の一株です、大変花の 形も大きい良いものではないでしょうか? 残りの一鉢も楽しみです。


金澤 久江

 

 

 

 


 Paphiopedilum micranthum


この株は昨年末ごろに新里園芸で入手しました、初花ですが咲いてびっくりしたのは、ポーチがどんどん大きくなり、しもぶくれしたのです。 こんなしもぶくれの花に投票頂きありがとうございました。


斉藤 保


Paph.micranthumの自生地について。 Paph.micranthumは中国はユンナン南東部からガングシイ北部と西部又グエゾウ南部と北東部に、ベトナムではカオ バン南東部からハガンそしてツエン クアン県北部の切り立つた、石灰岩の岩場で発見される。 時にはベトナム北部の600~800mの常緑広葉樹林で見つかるが最も一般的には900m~1600mである。夏の熱帯モンスーンと冬は曇りがちで非常に乾燥します。 冬の平均気温は8℃~12℃、12月から1月が最も寒い時期でこの時期夜間から早朝には気温は-2℃程度まで低下する。時には霜や湿った雪も降る。晩秋から早春までは北又は北東の風が吹き付けます。3月から4月の第1週までは冷たい霧、4月から10月頃までが雨季で最も湿度の高い時期です、気温は18℃~20℃、最高気温は28℃から30℃になる。年間平均降水量は1800~2500mm。降水量の殆どは5月から9月の間に降るようです。 間違いがあるかもしれませんので、皆さん再調査してください。

 

 

 


Papilionanthe vandarun 'Star Field'

平成1年4月与野農業高校より入手したもので、先生はボー欄と呼んでいました。 松井先生の努力と協力によって学名が判明し栽培は寒さに強く初心者向き?


山﨑 茂利三

 

 

 

 


 Sarcochilus Heidi 'Yellow Snow'

(Fitzhart x hartmannii)

平成12年5月のグロワーズ株で昨年は7本、今年は13本花茎が出ました。 Yellow Snow と言う 個体名が付いているので白いウメのような花なのにと思いましたが蕾のうちは黄色い雪が降っているように見えます。今年初めてこれに気付き名前の意味がわかりました。これからも大切に育てたいと思います。


村岡 スミヱ

 

 

 


Sophrocattleya Aloha Case
(Mini Purple x C.walkeriana)

ドームで花が気に入って購入したのですが良く咲いてくれました。初花ですので来年を楽しみにしています。


山田 明次

 

 

 

 


 Sophrocattleya Irene Finney 'York'

(Bruno Alberts x C.J.A.Carbone)

毎年、サクラが咲く頃に良く咲いてくれます。


藤波 和夫

 

 

 

 


 Thwaitesara Shinfong Dawn '228'

(Sc.Koolau Seagulls x Love Passion)

世界ラン展で求めた株で 3回目の開花です。前の2回は、花茎が1本で花数もずっと少なかったですが、今年は50~60ヶの小さい花が毬のように咲きそろい、私自身驚きました。見ごたえのある株に育ったので、来年も楽しみです。


日下 正利